心が動くということ ~感情の捉え方~

こころの処方箋

嬉しい、楽しい などのプラス(陽)
悲しい、苦しい などのマイナス(陰)。

プラスであれば、良いことで
マイナスであれば、悪いこと。

できるだけプラスでいたい、と思い
マイナスなものはポジティブに変換!
みたいな発想をよく聞きます。

でも。

そもそも感情が「動く」ときは
なにか大切なことがその奥に潜んでいます。

嫌なことを「ギフトだよ」と言われても私はピンとこないのですが、
「糧にする」と聞けば、確かに、と思います。

嫌なことがあったとき、なぜそのことを「嫌だ」と思うのか

それが分かると、その後は大切なものをおろそかにしないように
考えることができます。

本当は何に怒っているのか。
本当は何が悲しいのか。
本当はどうして寂しいのか。
本当はどうして不安なのか。

きっかけとなっている事柄の奥には
大切なものが眠っています。

大切なものが大切にできないと
人は一旦「怒り」を感じることが多く、

その後、

そもそもない、と悲しくなったり
無理だ、と諦めて寂しくなったり
これからも続くかも、と思って不安になったり

他の感情へ移動していくこともよくあります。

他の感情でカバーされて気づきにくくなっている
怒りという感情の根源は

「本当は何かを大切にしたかった」

という純粋な想いです。

それに気づくヒントが、感情が動く出来事。

その表面だけを見て

「傷ついた」
「どうせ」
「分からない」

をやっていると、大切なものがほったらかしになり、
その後も似たようなことを繰り返してしまいます。

いつ、気付こうか?
気付いたら、それをどうしようか?
そのままでもいいけれど
苦しいならば変えてみてもいいかもしれない。

選ぶのは自分、そして選択は自由。
自分がこれから体験したい方を選べばいいだけ。

本当はそこに「~ねばならない」はないのです。

現状を変えるために今考えてみる方がいいのか
現状のままの方がいいのか、はその人にしか分からない。

自分が選びたい方を選ぶだけのことです。

心が動く

これをを体験したときに幅がマイナスに大きければ苦しく感じるけれど

何も感じない

これだと退屈ではないかと思います。

「一生お腹がすかない人生ってツマンナイと思わない?」
そう言われて「確かに!」と思いました。

感情は「味わう」とも言います。

あなたの味わった感情を
悪ものにする必要はなくて。

味わってみた、美味しくなかった。
でもまたお腹が空いたら食べちゃう

でもいいし

美味しいものを食べたいから今後違う味にしていきたい
でもいい。

ただただ、何かを感じそこに動いた心があった。
そのことを大切に扱ってあげてください。

「なんにせよ 心が大きく動くということは いいことだよ」 
              〈 ドラマ ファイトソング 第2話より 〉

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